この感情はなんだろう

この感情はなんだろう

胸に広がる空虚感

生きていることとはどういうことなのか

どうせ死ぬのなら何をしても同じなのではないか、そう思うこともある

そのくせ何か成し遂げた時には表現しようのない喜びが胸に広がる

生きていることが報われたような気がする

この矛盾はどこから来るのだろう。そもそもそう呼んでいいのかどうかも定かでない

一人で旅をするとは自分自身と向き合うことである。会話をする人がいない。故郷と自分を結びつけるものがない。私は私でなくなる。自由になる。

古い心から解放された身体は新たな心を受け入れる

しかしその新たな心もすぐに古くなり、例の空虚感が襲って来る。"旅なんかしても無駄だ、どうせ死ぬのだからいつもの場所で過ごせ"

私は抗う。その心を入れ替えようと再び旅に出る。その営為に生きている実感を感じる

ひとところに留まっていると空虚感で胸が詰まってしまう。すかすかなもので胸が詰まるなんておかしな話である

ごちゃごちゃ言って、結局生きることの理由は見つからないままである

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