価値観

深夜4時27分 再び書きたいという意欲が湧いてきた。 年に数回ほど会って、夜通したわいもない話をしたり映画を見たりする友達がいる。しかしそろそろ潮時なのかとも感じる。これは誰が悪いとかそういう話ではないのだ。もしかしたら私が変わりすぎたのかもし…

《兄弟》

明後日にはテストがあるというのにテスト勉強を放り出して余華の「兄弟」を読み始めてしまった。普段本を読むのがとても遅く、一冊読むのにおそらく人の何倍もかけてしまう私は逆にどハマりすると他のことなど気にかけずに一気に読んでしまうのだ。 「兄弟」…

家族

私はつい数時間前飛行機のタラップを降りて、小さな母なる島へと戻ってきた。 2時間ほど電車に揺られ、そのまま姉の誕生日を祝うべく家族全員でレストランへと向かった。相変わらずこの家族は食事の時は静かである。私もそんな環境で育ってきたためむしろ声…

やる気のない日

私はこの春休みを利用して旅に出た。一度に複数の国に訪れる長旅は今回で2回目だ。何かを成し遂げようと志して行ったわけでもない。ただ行ってみたい国、みたい光景、そして何より人との出会いを期待していた。 期待をはるかに上回る、出会いに満ちた旅だっ…

上海

私は時折同じ夢を見る。 それは悪夢とは言えないが、気分が悪くなる夢だ。 たった今同じ夢を見て深夜に目が覚めたので忘れる前に書き記しておこうと思う。 それはいつの世界かはわからない。 世界には私と、ロボットしかいない。 その夢の中では、まるでハリ…

パプー

今更ながら、昨年インドに行って見たこと、思ったこと、体験したことについて書いたブログが旅3日目で更新をサボっていたことにおよそ半年経ってようやく向き合うこととし、凍えるような寒さの部屋の中、深夜2時に書き始めようと思って書くのである。しかも…

インド映画

先日、新大久保で麻辣烫を食べる約束をしていたが、予定を変更してTOHOシネマズシャンテにインド映画を観に行った。“PADMAN”という変な響きの名前だ。何を隠そう女性用生理用品のpadのことである。詳しい内容はネタバレになってしまうので自重。広告と同じ内…

人は孤独を恐れる。

人は孤独を恐れ、どこかに自分の居場所を見つけようとする。人は皆に置いていかれまいとこぞって集まり、一様の行動を取る。だがそんな孤独感を埋めるためだけに群れた人々はいずれ気づく、その居場所はなんで空虚で無意味なものなのだろうと。だがそれでも…

この感情はなんだろう

この感情はなんだろう 胸に広がる空虚感 生きていることとはどういうことなのか どうせ死ぬのなら何をしても同じなのではないか、そう思うこともある そのくせ何か成し遂げた時には表現しようのない喜びが胸に広がる 生きていることが報われたような気がする…

イタリアと私

私は今イタリア中部の街ペルージャにいる。もともと中国語選択で、イタリア語は今年の4月に大学の授業で週一で聴講していただけある。なぜ私はイタリアにきてしまったのであろうか。そもそも私の中には何か、欧米ばかりが憧れの対象になったりすることに対…

インド、腹痛、野犬

ご存知の通りインドに行く外国人は十中八九お腹を壊す。もはやイニシエーションと言ってもいい。それを経験してから初めてインドに“入った”とみなされるのである。私もその事実は重重承知していたし、可能な限り避けようと用心していた。水は絶対にペットボ…

形にしたい。

形にしたい。 言葉は難しい。 その一瞬一瞬のうちに我々の手からするりと感情は抜け落ちてしまう。思いついたと途端に書かなければ、形にしなければ。 でもいくら書いても足りない。人間ってそうできてる。もどかしいよ。全て書こうと思ってももう忘れている…

インド、鉄道。

2017年9月上旬、私はインドの首都デリーからジャイプールという街へ行くため、鉄道に乗っていた。インドの列車は決して速くはない。地図で自分の移動速度を見ていたが100キロ弱であった。格子窓で吹き抜け状となっており、エアコンがない車両は地獄…

“活着”

“活着” これが私のブログで最初の映画のレビューとなるわけだが、まだ慣れないところがあるのはご容赦いただきたい。(下にyoutubeリンクあり) まずこの映画の原題である“活着”、私の拙い中国語力で訳すとすれば『活きる』、とでも訳せば良いだろうか。(グ…

Knock, knock, knockin' on heaven's door

自分の中で整理するために書いた。 そして、最愛なるクッキーのために。 2017年12月18日